多焦点眼内レンズ(保険外診療)

多焦点眼内レンズとは

白内障手術の時に、濁った水晶体の代わりに目の中にいれる眼内レンズの1つです。
メガネやコンタクトレンズに多重焦点タイプの遠近両用があるように、眼内レンズにも多焦点眼内レンズがあります。眼内レンズそのものは60年以上の歴史があり、多焦点眼内レンズも実は20年以上の歴史があります。

単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズ

手元か遠方どちらかにピントが合う

多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズ

手元も遠方もピントが合う

多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズとの違い

単焦点眼内レンズは1か所に焦点が合うので、左写真のように遠くに焦点を合わせると近くはぼやけます。そのため手元のガイドブックを読むには老眼鏡が必要になります。一方、多焦点眼内レンズは遠くのみでなく手元も見やすくなるので、老眼鏡の必要性が大幅に減ります。

当院で扱っているレンズ

  • パンオプティクス
  • シナジー
  • ファインヴィジョン
  • インテンシティ
  • ヴィヴィティ

多焦点眼内レンズ比較表

レンズの種類 焦点位置 特徴 見え方 メリット デメリット 金額
単焦点型
(近方)
近方
単焦点型
・眩しさ等見え方の質が良い
・保険適用のため、金額が安い
・細かい乱視にも対応
・遠方を見る時は、眼鏡が必要。
保険診療
【負担額別金額】
3割⋯45,000円(税込)
2割⋯30,000円(税込)
1割⋯15,000円(税込)
単焦点型
(遠方)
遠方
・近方を見る時は、眼鏡が必要。
焦点深度
拡張型
(ヴィヴィ
ティ)
焦点が合う距離の
範囲が広い
ヴィヴィティ
・単焦点に比べ、眼鏡の使用頻度が低い
・コントラストが高く見えやすい
・手元を見る時は、眼鏡が必要になることがある。
・乱視は非対応
自由診療
440,000円(税込)
3焦点型
(パンオプ
ティクス)
40cm/66cm/遠方
パンオプティクス
・単焦点に比べ、眼鏡の使用頻度が低い
・細かい乱視にも対応
・夜間の運転時に、眩しく見える場合がある。
・近くを見る時は、眼鏡が必要になるかも。
440,000円(税込)
乱視+50,000円(税込)
連続焦点型
(シナジー)
近方~遠方まで
連続的に
焦点が合う
シナジー
・手元から遠方まで見える
・眼鏡の使用頻度が低い
・細かい乱視にも対応
・夜間の運転時に、眩しく見える。
・夜間の運転が多い人は不向き。
440,000円(税込)
乱視+50,000円(税込)
5焦点型
(インテン
シティ)
40cm/60cm
80cm/1m33cm
遠方
インテンシティ
・手元から遠方まで見える
・眼鏡の使用頻度が低い
・細かい乱視にも対応
・コントラストが高く見えやすい
・夜間の運転時に、眩しく見える場合がある。
・金額が高い。
550,000円(税込)
乱視+50,000円(税込)

費用

片眼400,000円~800,000円