近視抑制治療(保険外診療)

近視抑制治療について

近年全世界で子供たちの近視が急速に増え、社会問題となっております。
原因としてはコロナの影響もあり、子供たちが外で遊ぶ機会が減り、スマホ・iPadなどの使用時間の増加が影響していると言われています。

世界的にさまざまな近視の進行予防方法が検討されているなかで、日本における近視の進行抑制を謳う治療法には、明確なエビデンスやコンセンサスが得られていない治療法が多くあります。

近視進行予防治療やサプリなどが販売されておりますが、現時点で有効性と安全性が十分なデータによって示されている治療法は限られています。目の運動やストレッチにより近視の進行を抑制できるというエビデンスはありません。

以下に有効性・安全性が示されている治療についてご説明します。

当院取り扱い

他、治療法
  • 特殊な眼鏡
  • レッドライト治療法

近視進行抑制点眼剤

リジュセア®ミニ点眼液0.025%

小児の近視進行抑制を目的として新たに承認された低濃度アトロピン点眼薬です。

眼の奥行を伸ばす原因となる「ムスカリン受容体」という部分に働きかけ、眼軸の伸びを抑えることで、近視の進行を抑制する効果が期待されています。

リジュセア®ミニ点眼液

多焦点ソフトコンタクトレンズについて

多焦点ソフトコンタクトレンズは、一般的に遠用の球面度数に近用の加入度数が付加された老視矯正のための遠近両用コンタクトレンズとして知られております。

また、使い捨てコンタクトに代表されるように、衛生面での管理が比較的容易なことから、国によっては、子どもの近視進行抑制のために使用される頻度は、低濃度アトロピン点眼やオルソケラトロジーを凌いでおります。

しかし日中に装用するため、ゴミが入った時などに、自分で取り外すといった自己管理が可能な年齢になるまでは、使用できないため、比較的年齢が高い小児が対象となります。

多焦点ソフトコンタクトレンズ

オルソケラトロジーレンズ

睡眠中にしっかり近視矯正
日中は裸眼でくっきり視界

オルソケラトロジーレンズ
「メニコンオルソ-K」

オルソケラトロジーレンズ

費用

総額費用165,000円

治療の流れ

Step1.適用検査(保険診療)
オルソケラトロジー治療にご理解をいただけるよう、矯正原理やメリット・デメリットについてご説明と適応検査を実施致します。
Step2.トライアル装用(費用:5,000円)
患者さんの眼の状態に合わせた専用レンズを装用致します。
あわせてご希望のレンズを発注致します。
Step3.レンズ処方と治療スタート(費用:60,000円)
発注いただきましたレンズとケアキッド(1ヶ月分)お渡しいたします。
レンズ装脱とケア指導もあわせて行います。
Step4.検診(1週間後、2週間後)
1週間後、2週間後ご来院いただきレンズの取り扱い状況を確認いたします。
Step5.1ヶ月検診(費用:100,000円)
1ヶ月後にご来院いただき治療継続の確認を行います。
キャンセルされる場合はレンズの回収と30,000円ご返金致します。
Step6.3ヶ月検診
3ヶ月後にご来院いただきレンズの取り扱い状況を確認いたします。
Step7.アフターケア
オルソケラトロジー治療では、定期検診が重要です。3ヶ月毎にご来院いただき視力や目の状態のチェックを行います。
個人差はありますがレンズの寿命は約2年間となります。交換時期などについても確認いたします。